【フリーコンサルに聞いた】会社員時代身につけておいてよかったと思うスキル5選
更新日:2021.02.25フリーコンサルとしていざ独立!
会社員という立場から脱却し、フリーでバリバリ仕事をしてやろうという意気込みは凄まじいと存じます。
ただ、少しだけ冷静になってください。
なぜなら、良い仕事は熱意だけでは達成できないからです。
大前提として、より良い仕事を創り上げるためには、確実なスキル、盤石の基礎能力が必要なのです。
そこで重要になってくるのが、会社員時代に身につけたスキルです。
確かに、フリーコンサルとして独立してからも色々なスキルを身につける必要があります。
しかし、会社員時代に身につけていたスキルをそのまま活かすことができれば効率が良いですよね。
そこで、今回は、フリーコンサルとして独立した私が考える、「会社員時代に身につけておいてよかったと思うスキル5選」を紹介させていただきます。是非参考にしてください!
目次
自身を売り込む営業能力
フリーコンサルとして欠かすことができないのが、自分自身を売り込む営業能力です。
なぜなら、独立してフリーとして働く以上、自分自身で仕事を取ってくる必要があるからです。
待っているだけでは仕事はやってきません。
あなたに任せたいと思ってもらうためには、あなた自身からアクションを起こさなければいけないのです。
必ず実施する面談時の通過ポイント
フリーコンサルとしてお客様との関係を築く際には、普通の人事採用面談とは違った注意が必要です。
なぜなら、フリーコンサルは企業の中に入って仕事をするわけではないからです。
会社員時代を経験した方であれば理解しやすいかと思いますが、フリーランスの立ち位置で会社と仕事をする人は、やはりその会社の社員とは求められているものが違いますよね。
極端な表現をすれば、協調性などは重視されず、結果を出す能力が求められているはずです。
したがって、フリーコンサルとして面談をクリアして契約に至るには、あなた自身がどのようなスキルを保有しているかが重要なのです。
会社に所属している間に、会社の外において必要とされる人材の具体的なイメージを想像しておきましょう。
独立後、あなたがその理想像を実践すれば良いだけなのです。
面談時に提出する職務経歴書の書き方ポイント
以上を踏まえると、あなた自身が保有するスキルをより説得的にお客様に伝える努力をする必要があると導かれます。
例えば、ただ単に経歴や経験を羅列するだけでは不十分です。
一つ一つの経験において、いかにあなたのスキルが活かされ、どのような成果をもたらしたのかを具体的に実証することを意識してください。
エピソードを盛り込み、断定的な表現で自信に溢れる内容を表現し、かつ見やすいレイアウトを意識しましょう。
コミュニケーション能力
フリーコンサルとして仕事をする以上、あなた自身がお客様との窓口になります。
仕事を受注する際に限らず、密にコンタクトを取る必要に迫られます。
会社の中で仕事をしていると、場合によっては部署内の人間としかコミュニケーションを取ることがないという場合もありえます。
しかし、それだけに満足せず、会社員という立場でも普遍的なコミュニケーション能力の向上を心掛けましょう。
現場におけるコミュニケーション力
フリーコンサルとして仕事を始めると、お客様の会社の人と接する機会が多くなります。
営業段階だけではなく、プロジェクトを遂行するにあたっても、会社内部の方と議論をすり合わせなければいけません。
例えば、あなたが自分の仕事に熱意があるあまり、自分の意見を一生懸命主張するだけに終始すればどうでしょうか?
仮にそれが成果に結びついたとしても、継続的な仕事に繋がらない可能性がありますよね。
それは、現場の方との信頼関係が構築されないからです。
フリーコンサルという仕事は、一人だけで完結するものではありません。
お客様がいて、担当者との間で信頼関係を構築できてこそ達成できるものです。
したがって、その信頼関係を強固なものにするため、コミュニケーション能力は必須です。
コミュニケーション能力の中身とは?
先程述べたように、フリーコンサルタントとして成功するには、相手方との信頼関係の構築が必要です。
そして、信頼関係を築くためには、適切なコミュニケーション能力が要求されます。
では、ここで言うコミュニケーション能力とは具体的にどのようなものなのでしょうか?
私が感じる特に大切なものは、ロジカルシンキングです。
どれだけ優れた考えや思考を保有していたとしても、それを相手方に上手く伝えられなければ意味がありません。
現状分析、問題点の把握、それに対する正確な問題提起、選択肢の提示と各肢の評価、そして、それをいかに論理的にお客様に表現できるのか、ということです。
その際、特に重要なのが、相手によって選択すべき論理性が異なるということです。
お客様によっては、結論から伝えることを好む方もいらっしゃるでしょうし、あるいは選択肢をまず知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
「どうすれば円滑に議論が進むか、お客様の理解を得られるか」を常に意識する思考力が重要です。
このような能力は、むしろ会社に所属し、多くの社員と触れる機会があるうちに鍛えましょう。
上司や同僚とのコミュニケーションの中で都度意識するだけで、相手に合わせて論理展開するスキルはぐんと成長するはずです。
ドキュメンテーション能力
さらに会社員であるうちに絶対に身につけておくべき能力は、ドキュメンテーション能力です。
フリーコンサルの仕事において、お客様に成果内容を伝える際、それはもちろん口頭のみで行われるのではありません。
読みやすい文書、パワーポイントを用いた会議形式での発表がなされるはずです。
つまり、基本的な、いえ、かなり高度なExcelやPPT処理の能力が必須となります。
ここで文書等の作成に時間を取られてしまうと、フリーコンサルの仕事効率は絶望的に下がってしまいます。
企業に所属していると、上司から資料の作成等を頼まれることが多いかと思います。
面倒だと思わず、あなた自身の基礎能力を向上する訓練だと理解して、積極的に処理してください。
健康
フリーコンサルにとって、健康管理は仕事の一つです。
当然ですが、体調不良等で仕事を休んでしまうと仕事に穴が空いてしまうからです。
体調不良で休んだとしても、会社員時代なら誰かが代わりに仕事を処理してくれますよね。
しかし、フリーランスである以上、それは許されません。
あなたが空けた穴は、あなた自身でなければ埋まらないのです。
であるなら、そもそも穴を空けないようにしなければいけませんよね。
したがって、肉体的な体調管理はもちろんのこと、精神的な健康をも保つように意識しましょう。
趣味をもつ、知人や家族との時間を有効に活用する、定期的に吞みに行く…自分なりの上手なストレス発散法を見つけて、体と心のケアにも気を配ってくださいね。
お客様のプロジェクトを成功させたいという強い気持ち
ここまでは、フリーコンサルとして最低限必要な能力についてお伝えしました。
コミュニケーション能力、文書作成能力、営業力、健康管理等の自活力…すべてがあなたの武器となるものです。
そして、あなたが磨いた有能な武器たちを力強く稼働させるのが「強い気持ち」です。
依頼された仕事に対しては、常に最高品質の成果物を提供しなければいけません。
そのために何ができるか、どうすればより高品質となるか、今何が欠けているのか、どう修正すれば良いのか…。
常に「なぜ?」の意識をもちながら仕事をするのは力のいる作業です。
課題もどんどん山積し、それを乗り越える苦労は簡単なものではありません。
しかし、それらを乗り越えて成功へと突き進むには、「成功への強い気持ち」あってこそ。
フリーコンサルとして大成するには、いつまでもこの気持ちを宿し続けなければいけません。
そして、仕事に対する熱い気持ちは、会社員時代からしっかりと育成できるものです。
与えられた仕事を与えられるがままに処理する、いわゆる受け身の仕事姿勢ではいけません。
そのような人がフリーランスになったからといって、急に仕事に対する情熱がわくわけがありません。
どんな些細な仕事であったとしても、常にベストを意識する。
この意識を、会社員時代からしっかりと育成するようにしましょう。
さいごに
以上が、フリーコンサルになってからも役立つ会社員時代に身につけた能力です。
営業力、コミュニケーション能力、自己管理能力、熱意…、どれも欠かすことができないものです。
ただ、ここで一つ気が付くことはありませんか?
そう、それは、これらの能力は、フリーコンサルの仕事にとってだけ有意なわけではないということです。
もちろん、あらゆる仕事をする上で大切なことではあります。
しかし、普段から満足した生活をする上でも、欠かすことができない能力でもあります。
友人と仲良くなるには上手な会話が必要ですよね(コミュニケーション能力)。
あなたのわがままばかりを押し付けるわけにもいきませんから、場合によっては上手にあなた自身を演出して付き合いを続けることだってあります(営業力)。
毎日平穏に過ごすためには健康的でなければいけませんし(自己管理力)、ただ無目的に毎日を過ごすのではなく、やりがいや目標、楽しみをもって毎日を送れると良いですよね(熱意)。
仕事はあくまでも生活の一部、仕事だけが大切なわけではありませんし、仕事が辛いものであってもいけません。
あなた自身がより良く仕事をし、人生を謳歌できるように、仕事のあり方を通じてライフスタイルを磨き上げていけるよう祈っています。