KPMG、NOKのグローバル人材基盤構築をSAP SuccessFactorsで支援
グローバル人材情報の一元管理基盤を構築
KPMGコンサルティングは、NOKが推進するグローバル人材情報基盤構築プロジェクトにおいて、SAP SuccessFactorsを活用した人材データの集約・一元管理システムの構築および導入支援を実施した。対象となるのは国内外の人材情報であり、グローバルで統合された人事データ基盤の整備が目的とされる。
NOKは15の国・地域に93社のグループ会社、約38,000人の従業員を擁し、モビリティ、電子機器、医療、ロボットなど幅広い分野で事業を展開している。
グローバル組織改革と人的資本経営への転換
NOKは中期経営計画において「新たな成長ドライバーの創出」「グローバル事業運営体制の整備」「多様な人材活用基盤の構築」「経営資源の最適運用」を掲げ、2024年には「Global One NOK」体制へ移行した。
グローバルマトリクス組織への転換により、人材の発掘・育成・配置を高度化する仕組みづくりが必要となり、人材情報の可視化と統合管理が経営課題として顕在化していた。
HRデータ統合と規制対応までを包括
KPMGは人材情報の対象範囲定義、データ集約プロセス設計、SAP SuccessFactorsの導入支援に加え、海外展開に伴う各国個人情報保護規制への対応支援も実施した。
同社はSAPソリューションを活用した業務改革・経営管理高度化支援を提供しており、テクノロジー導入だけでなく、業務プロセス改革やデータ活用戦略までを含む包括的なDX支援を行う点が特徴である。
人事DXは「戦略領域」へ、コンサル価値の再定義
今回の案件は、日本の製造業大手における「人事データ統合」という典型的な人的資本経営基盤構築プロジェクトであり、HR領域が経営戦略の中枢テーマへ移行していることを示す事例といえる。
SAP SuccessFactors導入はWorkday中心のHR SaaS市場においてSAP陣営の存在感を示す案件でもあり、Big4系ファームによるHRテック導入支援競争の激化を映す。
また、個人情報保護規制対応までを含む点は、従来のIT導入型コンサルから「データガバナンス×人事戦略」統合支援へのサービス高度化を示唆しており、コンサルティングサービスの付加価値領域が拡張していることが読み取れる。
人事データは次の大型案件テーマ
グローバル企業における人材情報統合は、M&A・事業再編・新規事業戦略と直結する基盤データであり、今後も大型案件化が見込まれる。
人事領域はこれまでバックオフィス機能と見なされてきたが、人的資本開示やサステナビリティ経営の潮流により、戦略コンサル領域とテクノロジー導入領域の融合テーマへと進化している。
今回のKPMGの取り組みは、Big4ファームがHRデータ領域を次の成長ドメインとして本格的に取り込みつつある動きを象徴する事例と位置付けられる。
企業概要
KPMGコンサルティング株式会社
KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、日本企業のビジネストランスフォーメーション、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンス領域を支援する総合コンサルティングファーム。戦略、組織・人事、デジタル、ガバナンス、リスク管理など幅広い専門領域を提供する。
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NOK株式会社
自動車・電子機器・医療・産業ロボットなど多分野に製品・技術を提供するグローバル製造業企業。世界15の国・地域に93社のグループ会社を持ち、約38,000人の従業員を擁する。
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