ITコンサル平均年収1,298万円が示す市場の変化
ITコンサルの平均年収は1,298万円
フリーランス市場の最新データが明らかに
INSTANTROOM株式会社の調査によると、
フリーランス向け案件データを分析した結果、ITコンサルタントの平均年収は1,298万円に達した。
本調査は、フリーランス案件プラットフォーム「フリーランスボード」に掲載された
約12,800件の求人データを基にしたもので、2026年1月時点の市場動向を反映している。
出典:フリーランスボード(https://freelance-board.com/jobs/occupations-14)
IT関連職種の中でも、この水準は最上位クラスに位置づけられる。
案件数は全体の約3%
高年収と希少性が同時に存在する市場構造
一方で、ITコンサルタント案件はフリーランス市場全体の**約3.02%**にとどまり、
職種別では13位という位置づけだ。
この点について、業界関係者の間では
「高単価だが、供給が限られる典型的な上流職種」との見方が強い。
つまり現在の市場は、
- 案件数は限定的
- その分、要件を満たす人材には高い報酬が提示される
という構造になっている。
リモート対応は9割超

参考(https://freelance-board.com/jobs/occupations-14)
評価軸が「常駐」から「成果」へ移行
注目すべきは働き方の変化だ。
ITコンサル案件のうち、約91%がリモート対応可能となっており、
フルリモート案件も17%を超えている。
この傾向は、コンサル業界全体で進む
「成果重視・アウトプット重視」の流れを反映している。
時間や場所よりも、
課題解決力や意思決定支援の価値が評価される市場へと移行していることが分かる。
案件が集中する業界は「DXが進行中」の分野
業界別に見ると、ITコンサル案件は以下の分野に多い。
- サービス業
- BtoB企業
- Webサービス
- 製造業
- 金融業界
これらに共通するのは、
DX(デジタルトランスフォーメーション)が完了していない業界である点だ。
システム導入後の定着支援や、
IT投資の効果測定、次の施策立案など、
“構想と実行をつなぐ役割”へのニーズが依然として高い。
高年収の背景にある「役割の変化」
今回の年収水準について、
単にITスキルの高さだけが評価されているわけではない。
ITコンサルに求められているのは、
- 経営課題を整理する力
- IT施策の優先順位付け
- 投資判断やベンダーコントロール
といった、意思決定に近い領域での支援だ。
この責任範囲の広さが、
月額100万円を超える単価につながっていると見られる。
コンサル業界への示唆
フリーランス市場は「二極化」の段階へ
今回のデータから見えてくるのは、
フリーランス市場におけるコンサル人材の二極化だ。
- 上流工程を担える人材:高単価・継続需要
- 作業中心の人材:価格競争・案件減少
IT・年収・フリーランスという言葉が注目される一方で、
その内実は、より厳しく、より実力主義へと変化している。
コンサル業界において、
「フリーランス=自由で稼げる」という時代は終わり、
価値を出せる人だけが選ばれる市場が定着しつつある。


