東大・京大生ランキングが示す現実 なぜコンサル人気は落ちないのか
「もう終わる」は何度も外れてきた
コンサル業界には、定期的に「衰退説」が流れる。
DXブームの一服、生成AIの台頭、単価下落──どれももっともらしい理由だ。
それでも現実は違う。
新卒市場において、コンサル人気は“衰えていない”どころか、定着している。
東大・京大生の人気企業ランキングでは、上位の大半をコンサルファームが占める状況が続いている。
これは一過性の流行ではなく、「キャリアの入口」としてコンサルが選ばれ続けている証拠だ。
市場は縮んでいない。むしろ“広がっている”
「成長は止まった」という声もあるが、数字を見ると印象は変わる。
- 戦略系・総合系ともに従業員数は直近2年で増加
- 特に総合系は、企業変革・実行支援領域を軸に拡張が続く
つまり今のコンサル業界は、
“急成長バブル”から“構造的に必要とされる産業”へ移行した段階にある。
派手さは減ったが、需要は消えていない。
むしろ、より現場に近い領域へと裾野が広がっている。
生成AIでも「コンサルは消えなかった」理由
生成AIの登場で、「コンサルの仕事はAIに奪われる」と言われた。
だが、現場で起きているのは“代替”ではなく“補完”だ。
- 資料作成や分析の一部はAIが高速化
- しかし、課題定義・意思決定・合意形成は人に残る
- クライアントごとに異なる事情を踏まえた判断は、依然として人間の領域
結果として、
「AIを使いこなせるコンサル」の価値がむしろ上がっているのが実情だ。
コンサルは「会社」から「人」へ分散している
もう一つの変化は、働き方だ。
近年は、
- フリーランスコンサル
- スポット型・副業型のコンサル
- コンサルプラットフォームの拡大
といった動きが加速している。
これは「コンサル需要が減った」のではない。
“大手ファーム一択”だった供給構造が、分散しただけだ。
企業側も、
「高額な常駐」より
「必要な時に、必要なスキルを」
という選び方に変わりつつある。
コンサル人気は「幻想」ではない
コンサル業界の新卒人気が続く理由はシンプルだ。
- 市場は縮小していない
- AI時代でも役割が残っている
- キャリアの選択肢が広がっている
派手な成長神話は終わった。
だが、“使えるスキルを短期間で身につけられる業界”としての価値は、今も健在だ。
「コンサルはもう終わる」と言われ続けてきた業界が、
今日も選ばれ続けている理由は、そこにある。
※関連記事「なぜ、コンサル業界の『新卒人気』は続くのか 何度も『衰退説』がささやかれているのに」では、図版とともに記事を閲覧できます。


