KPIとは?設定方法と具体例をわかりやすく解説【初心者向け完全ガイド】

更新日:2026.01.13

ビジネスの現場で頻繁に使われる「KPI」という言葉。コンサルタントを目指す方や、業界に入って間もない方は、会議やプロジェクトで必ずと言っていいほど耳にするはずです。

「KPIって何?」
「どうやって設定すればいいの?」
「KGIとの違いは?」

本記事では、ビジネスパーソンとして必須の知識である「KPI」について、初心者の方にも分かりやすく解説します。

基本的な意味から設定方法、PMO・プロジェクトマネジメント領域での具体例まで、実践的な内容をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

KPIとは?基本の意味を理解しよう

KPI(Key Performance Indicator)の定義

KPI(Key Performance Indicator)とは、日本語で「重要業績評価指標」と訳され、目標達成に向けたプロセスが適切に実行されているかを定量的に評価するための指標のことです。

簡単に言えば、「目標に向かって正しく進んでいるか」を数値で測るものさしです。

例えば、ダイエットで「3ヶ月後に体重を5kg減らす」という目標がある場合、以下のようなKPIを設定できます。

  • 毎日の摂取カロリー
  • 週の運動回数
  • 毎週の体重減少量

これらの指標を日々モニタリングすることで、最終目標(5kg減量)に向けて正しく進んでいるかを確認できるのです。

KPIとKGIの違い

KPIと混同されやすい用語にKGI(Key Goal Indicator: 重要目標達成指標)があります。両者の違いを理解しておきましょう。

項目KGIKPI
意味重要目標達成指標重要業績評価指標
役割最終的な目標目標達成のためのプロセス指標
時間軸中長期的(数ヶ月〜数年)短中期的(日次〜月次)
例(ダイエット)3ヶ月後に体重5kg減毎日の摂取カロリー、週の運動回数
例(プロジェクト)システムを予算内・期限内に完成進捗率、課題解決率、品質指標

ポイント

KGIは「ゴール(最終目標)」、KPIは「ゴールに到達するための道しるべ」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

なぜKPIが重要なのか?

ビジネスやプロジェクトにおいて、KPIは以下のような重要な役割を果たします。

目標達成の可視化

抽象的な目標を具体的な数値に落とし込むことで、進捗が明確になります。

早期の軌道修正

定期的にKPIをモニタリングすることで、問題を早期に発見し、対策を講じることができます。

チーム全体での共通認識

数値という客観的な指標により、メンバー全員が同じ方向を向いて取り組めます。

モチベーションの向上

達成度が数値で見えることで、チームのモチベーション維持につながります。

KPI設定の基本ステップ

それでは、実際にKPIを設定する際の基本的なステップを見ていきましょう。

Step 1: KGI(最終目標)を明確にする

まず、何を達成したいのか、最終的な目標(KGI)を明確に定義します。

良い例

  • プロジェクトを予算1億円以内、6ヶ月以内に完了させる
  • システムの稼働率を99.9%以上に維持する

悪い例

  • プロジェクトを成功させる(抽象的すぎる)
  • システムを改善する(測定不可能)

Step 2: 目標達成に必要な要素を洗い出す

KGI達成のために、何が重要か(成功要因)を洗い出します。

例: プロジェクトを予算内・期限内に完了させる

  • スケジュール管理
  • コスト管理
  • 品質管理
  • リスク・課題管理

Step 3: 測定可能な指標に変換する

洗い出した要素を、具体的に測定可能な指標(KPI)に変換します。

例:

  • スケジュール管理 → 進捗率、遅延タスク数
  • コスト管理 → 予算消化率
  • 品質管理 → 不具合発生件数
  • リスク管理 → 課題解決率

Step 4: SMARTの法則で妥当性をチェックする

設定したKPIが適切かどうか、SMARTの法則でチェックします。

項目意味チェックポイント
Specific具体的誰が見ても理解できる明確な指標か?
Measurable測定可能数値で測定できるか?
Achievable達成可能現実的に達成可能な目標か?
Relevant関連性KGI達成に直結する指標か?
Time-bound期限いつまでに達成するか明確か?

Step 5: 定期的にモニタリング・見直しを行う

設定したKPIは定期的に測定し、必要に応じて見直します。

  • 日次:日々の進捗管理が必要な指標
  • 週次:プロジェクトの進捗、課題管理
  • 月次:全体的なパフォーマンス評価

PMO・プロジェクトマネジメント領域におけるKPIの具体例

ここでは、PMOやプロジェクトマネジメントの現場でよく使われるKPIの具体例を紹介します。

1. スケジュール管理に関するKPI

プロジェクト進捗率

定義全体タスクのうち、完了したタスクの割合
計算式進捗率(%) = 完了タスク数 ÷ 全体タスク数 × 100
目標例週次で計画進捗率との差異が±5%以内
モニタリング頻度週次

遅延タスク数

定義期限を過ぎても完了していないタスクの数
目標例遅延タスク数を常に5件以下に維持
モニタリング頻度日次または週次

2. コスト管理に関するKPI

予算消化率

定義全体予算のうち、実際に使用した金額の割合
計算式予算消化率(%) = 実績コスト ÷ 予算 × 100
目標例プロジェクト中間地点で予算消化率50%以内
モニタリング頻度月次

3. 品質管理に関するKPI

不具合発生件数

定義テストやレビューで発見された不具合の数
目標例重大度「高」の不具合を月5件以下に抑える不具合総数を前月比10%削減
モニタリング頻度週次または月次

4. リスク・課題管理に関するKPI

課題解決率

定義発生した課題のうち、解決済みの課題の割合
計算式課題解決率(%) = 解決済課題数 ÷ 全課題数 × 100
目標例月次で課題解決率80%以上
モニタリング頻度週次または月次

平均課題解決日数

定義課題が発生してから解決するまでの平均日数
目標例優先度「高」の課題は3日以内に解決優先度「中」の課題は7日以内に解決
モニタリング頻度週次

さいごに

本記事では、ビジネスパーソンとして必須の知識である「KPI」について、基本的な意味から設定方法、PMO領域での具体例まで解説しました。

ポイントの振り返り

  • KPIは目標達成のためのプロセス指標、KGIは最終目標
  • SMARTの法則に基づいた適切な指標設定が重要
  • PMO案件では進捗率、予算消化率、課題解決率などのKPIを管理
  • 定期的なモニタリングと改善アクションが成功の鍵

KPI設定・管理のスキルは、コンサルタントとしてのキャリアにおいて必須の能力です。理論を学ぶだけでなく、実際のプロジェクトで経験を積むことで、確実にスキルアップできます。

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