デロイト、人材開発企業ノビテクを買収—人的資本経営支援を強化
デロイトが人材研修会社ノビテクを買収
デロイト トーマツ グループは2026年3月2日、人材開発事業を展開する株式会社ノビテクの全株式を取得したと発表した。同日付で同社は「デロイト トーマツ ノビテク株式会社」へ社名変更し、デロイト トーマツ グループに参画する。
今回の買収は、人的資本経営の重要性が高まる中で、人事・組織コンサルティング領域のサービス強化を目的としたものだ。
デロイト トーマツは国内でも最大級の人事コンサルティング体制を持ち、人事戦略、人事制度設計、ピープルアナリティクス、組織変革などの支援を提供している。今回の買収により、従来のコンサルティングに加え、研修・人材育成の実行フェーズまでを一体で支援する体制を強化する。
人的資本経営時代に向けたAIOサービスの拡張
今回の統合により、デロイト トーマツは人事領域における「AIO(Advisory・Implement・Operate)」型サービスの強化を進める。
企業の人事変革では、戦略や制度の設計だけでなく、実際に組織や人材の行動変革を起こす実行フェーズが重要となる。ノビテクが持つ研修・人材開発のノウハウを組み合わせることで、戦略立案から人材育成まで一貫した支援が可能になる。
特に近年は、人的資本開示の義務化やリスキリングの重要性の高まりを背景に、人材開発の高度化が企業の競争力を左右するテーマとなっている。今回の買収は、こうした市場ニーズに対応する動きといえる。
研修・講演・情報発信を含めた人材開発支援へ
ノビテクは2005年創業の人材開発企業で、企業向け研修や講演事業を中心にサービスを展開してきた。新入社員から経営層まで幅広い階層を対象にした研修プログラムを提供している。
今後はデロイト トーマツのコンサルティング知見やグローバルネットワークを活用することで、企業研修の高度化や講演事業の拡張、HR領域の情報発信の強化を進める予定だ。
コンサルティング業界では近年、戦略策定だけでなく実行支援や運用支援まで含めたサービス提供が重要視されている。今回の買収は、Big4による人材開発領域の強化を象徴する動きとして注目される。

株式会社ノビテク 会社概要
会社名:株式会社ノビテク
設立:2005年
事業内容:
・企業向け研修事業
・ビジネス講演事業
・人材開発に関する情報発信事業
企業の人材育成をテーマに、新入社員から経営層までを対象とした研修プログラムを提供。実践的な人材開発ソリューションを展開している。



